「筋膜」って何?筋膜整体士が80代のおばあちゃんでもわかるように解説してみた。
こんにちは、にし予防整体院で筋膜整体士をしている西口です。巷でよく聞かれる「筋膜」「筋膜リリース」「筋膜ローラー」。
テレビや雑誌で紹介される機会も増えました。では、なぜここまで筋膜への注目が集まっているのか?
それは、筋膜には多くの役割があり人間の身体に必要不可欠な組織。さらに筋膜をほぐした後の効果も高いからだと考えています。
西口もあらゆる施術方法を学んできましたが、その中でも筋膜調整の効果は強く実感しています。
今回は、注目を集めている筋膜について紹介させていただきます。
今回も80代のおばあちゃんでもわかるように噛み砕いて説明をしていきます。
目次
①「筋膜」とは?
鳥もも肉を見てみてください。ピンク色の筋肉のまわりに白く透明な膜があります。これが「筋膜」です。
人間も鳥の筋肉と同じように筋肉一つ一つが筋膜でおおわれています。
②筋膜の3つの役割
◼︎体を守る
筋肉、骨、血管、神経、内臓などを包み体を守っています。
◼︎体を支える
骨だけで体を支えることはできません。筋膜が骨を引っ張ることで体を安定させています。上の写真は「テンセグリティ構造」といいます。
棒に輪ゴムが無数についているのがわかります。棒だけでこの構造を保つことは難しいですが、輪ゴム(筋膜)が棒(骨)を引っ張りこのような形を維持しています。
上から押さえても元の形に戻ります。このテンセグリティ構造が人間の体でも同じことが言えるんですね。
◼︎力を全身に伝える
一つ一つの筋肉をおおう筋膜は連なり全身に張り巡らされています。ボディースーツのようなものです。それぞれの筋膜は繋がり、全身に力を伝えたる役割があります。
上の絵のように、右肩の筋膜を引っ張ると胸やお腹の筋膜も引っ張られているのがわかります。これは正に筋膜が全身でつながっているからなんです。
③筋膜が大切な理由
筋膜には血管や神経が多く存在します。特に深いところにある「深筋膜」には痛みを感じる神経や運動に関わる神経が多いと言われています。
このことから、手術、怪我などで深筋膜に傷がつくと、痛みを感じたり、姿勢が崩れたり、体が動かしにくなることが言われています。
それだけでなく、むくみや冷えなどの症状もでやすくなりなります。
④当院の筋膜調整をご紹介
◼︎深筋膜をピンポイントでほぐす
当院の筋膜調整は、「深筋膜」をピンポイントでほぐすのが大きな特徴です。
さきほどお伝えした通り、深筋膜をほぐすことで痛み、痺れ、体の動かしにくさ、冷え、むくみなどに対しての効果が期待できます。
かたくなった深筋膜を触れると「コリコリ」「ザラザラ」とした感触があります。この感触が「ツルツル」に変わるようにほぐしていきます。
具体的なほぐし方は、指や肘で深筋膜に圧を加えながら筋膜の上を滑らすように摩擦を加えていきます。目安としては1つの場所で2〜5分程度でかたさがとれていきます。
ほぐした後の軽くなった体をご体感下さい!
◼︎全身から痛みの原因を探す
体の痛み、痺れ、不調の原因はその場所にあることは少ないです。なぜなら、人間の体は全身が筋膜で繋がっているからです。
当院のお客様でも痛みの場所と原因が一致する方はほとんどいません。もちろん、痛む場所に問題がある方もいますが少ないのが現状です。
では実際にどのように痛みの原因を探していくかというと、カウンセリングとお身体の評価です。
カウンセリングでは、主に姿勢と動きの癖を把握、生まれてから現在に至るまでの病気、ケガ、手術、事故などを事細かくお聞きします。
お身体の評価については、どの程度の筋力があるか、関節の動き、筋膜のかたさなどを確認していきます。
カウンセリングやお身体の評価はお客様との共同作業です。お客様のペースに合わせて行っていきますのでご安心ください。
◼︎「筋膜線路」で調整
「筋膜線路」とは、筋膜に6つの線路を示しています。
人間には、前方(曲げる)、後方(伸ばす)、外方(開く)、内方(閉じる)、外旋(外にひねる)、内旋(内側にひねる)という6つの動きがあります。
実は筋膜にもこれらの6つの動きに合わせた6つの線路があります。「前方の線路」「内方の線路」「外旋の線路」。。。みたいな感じです。
実際の施術では線路上にある深筋膜をほぐしていきます。
なぜ線路で調整することが大切かというと、どこの線路に問題があるかわかることで、痛みの原因となる筋膜の線路やどんな動きが苦手かを知ることができます。
筋膜調整は、病院や接骨院にいっても良くならない痛み、痺れ、不調でお悩みの方におすすめの施術方法です!