【病院で検査をしても原因がわからない体の不調】自律神経が乱れる原因と病気について。理学療法士が80代の方でもわかるように解説してみた。

2022年8月15日

こんにちは。にし予防整体院で筋膜整体士をしている西口幹大です。

頭痛、肩こり、不眠などでお悩みの方で病院で診てもらったけど原因がわからず薬だけを処方された。

こういったお話は、日々お客様と関わる中でよく聞かれます。

実は私自身も過去に1ヶ月間の頭痛と不眠で悩まされたことがありました。

いくつも病院を回り検査をしてもらいましたが原因はわからず。とても苦しい時間を過ごしたことを思い出します。

ただこういった悩みは原因を探せば探すほど沼にはまります。

なぜなら検査をしても目には見えないからです。このような検査をしても目に見えない身体の不調は「自律神経の乱れ」の可能性があります。

今回は、自律神経の乱れの原因と自律神経の乱れによる病気について解説していきます。

前回は、【頭痛、肩こり、不眠でお悩みの方必見】自律神経って何?80代の方でもわかるように解説してみた、というテーマで解説させていただきました。

自律神経とは何か知りたい方は下記の記事をご参考にしてみて下さい。

https://nishi-yobo-seitai.com/2022/07/19/ziritsusinkei/

目次

1.自律神経の乱れって何?

自律神経の乱れとは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態を示しています。

基本交感神経と副交感神経は互いに協調しながら働きます。

一般的に良く聞かれる自律神経の乱れの多くは、交感神経が優位に働き過ぎてしまっているケースです。

自律神経の乱れは、筋力低下や関節の変形と違い目に見えてわかるものでありません。

病院での検査でもはっきりと数値化することは困難です。

しかし、カウンセリング、お身体の評価をすることで自律神経の乱れが起きているのではないか?

という予想と仮説を立てる事ができます。

2.自律神経が乱れる原因

ストレス

人間関係、仕事、不安、プレッシャーといった外部からのストレスが原因で交感神経が優位に働いてしまいます。

こういったストレスは、個々の性格や体質によっても大きく変わります。

対人関係が苦手、神経質な人はストレスを感じやすいでしょう。

また、体が緊張しやすく、呼吸が浅くなっている人もこういったストレスの影響を受けやすいことが考えられます。

②生活習慣の乱れ

私たちの生活は一般的に一定のリズムで生活を送っています。

起床と就寝時間、朝昼晩の食事の時間、入浴時間などの習慣化することによって生体リズムが整い自律神経が整った状態が保てるのです。

しかし、睡眠不足で昼夜逆転したり、朝昼晩の食事時間にばらつきがでたり、夜お風呂に入らなかったりすることで生体リズムが狂い自律神経が乱れます。

運動不足や食生活の乱れにも注意が必要です。今回は詳しく解説しませんが、今後解説してみようと思います。

気候変動

季節の変わり目に頭痛、体の重だるさ、抑うつなどの症状を訴える方がいます。

特に6〜7月の春から夏にかけて不調を訴える方が多いとされています。

これは「気象病」とも呼ばれ、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わることや、寒暖差が激しいことが原因とされています。

④身体の緊張

全身の筋肉がこわばっている人は交感神経が高まりやすい可能性があります。

自律神経は、脳にある視床下部という部分から背骨を通り全身の臓器、筋肉などに神経の枝を伸ばしています。

特に頭の筋膜や背骨の硬さがあると交感神経の働きが高まり体が緊張しやすくなります。

交感神経が優位に働いている方は、頭〜背骨〜仙骨を中心に施術をすると改善が期待できます。

3.自律神経の乱れによる病気

自律神経失調症

原因はさまざまですが、精神的なストレスや過労が引き金となって自律神経が乱れる、心と体に不調があらわれる状態です。

原因は明確ではないですが、先ほど述べた原因により自律神経の乱れがある方は「自律神経失調症」と診断されることがあります。

ただ、これは病気というよりは、外部環境、人間関係による心と体へのストレス、生活習慣の乱れによる自律神経の症状だと考えられます。

神経性胃炎

仕事などによる精神的なストレスや過労が原因となる胃炎です。

ストレスや過労により胃酸が過剰に分泌され、胸焼け、胃の痛み、胃もたれなど胃炎の症状を引き起こします。胃炎が進行すると胃潰瘍となります。

過敏性腸症候群

腹痛や下痢や便秘を繰り返すのが大きな特徴です。腸の蠕動運動は、副交感神経(リラックス)が優位に働くことで起こります。

しかし、交感神経の興奮し過ぎると腸の蠕動運動が減り便秘や下痢などの症状を引き起こします。

メニエール

ストレス、過労、睡眠不足などが引き金となり発症すると言われており、自律神経の乱れも一つの要因と言われています。

自分や周囲がぐるぐる回るめまいと、片方の耳鳴り、難聴が起こります。多くの場合は強い吐き気や嘔吐をともないます。

過呼吸症候群

精神的なストレスが蓄積すると、突発的に浅く早い呼吸を繰り返す疾患です。

動機や酸欠状態により息苦しさを感じます。多くの場合、めまい、手足の痺れ、手足のこわばりが生じます。

自分で思うように体を動かしたり呼吸するのが難しくなります。

命の別状はないですが、息苦しさから命の危機を感じる方も少なくありません。

上記病気のある方は自律神経の乱れが積み重なり悪化してしまった方です。病気になる前に身体のメンテナンスをして生活習慣の見直しをしましょう!

4.まとめ

・自律神経の乱れとは交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態

・自律神経の乱れの原因の大半はストレス、生活習慣の乱れ、気候変動身体の緊張である

・自律神経の乱れのある方の身体的特徴は頭〜背骨のかたさである

・自律神経の乱れによって起こる病気は積み重なって悪化した結果である。

今回は、自律神経の乱れる原因と病気についてお伝えしました。

病院で検査をしても原因がわからない不調でお悩みの方は、自分の心身の状態、生活習慣の状況を観察をしてみましょう。

自分で改善が難しい場合は、一人で抱え込まず家族、友人、専門家に相談しましょう。

その他、予防に関する記事も投稿していますので気になる方はご覧下さい。