【慢性痛でお悩みの方必見!】痛みと脳の関係について、にし予防整体院の院長が徹底解説

こんにちは。にし予防整体院で筋膜整体士をしている西口幹大です。

実は今の日本には、慢性痛で悩む人が増え続けています。慢性痛とは、原因がはっきりとしない痛みが3ヶ月以上続く痛みを言います。

普段の生活の中で良く耳にするのが慢性腰痛や慢性肩こり。レントゲンやMRIなどの検査をしても明確な原因がわからず。

医師から処方された薬を飲んでも一向に痛みが改善しない・・・

このようなお悩みが3ヶ月以上続いている方も少なくはないと思います。

そんな長引く痛みは脳との深い関係があると言われています。

今回は、痛みと脳の関係について解説していきます。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。


目次

人はどうしたら痛みを感じる?

上図のように痛みの情報は、受容器で感知した感覚(痛み)は脊髄を通り脳へと情報が伝わります。脳へ伝わりはじめて痛みを感じます。

皮膚をつねった時に痛いと感じるのも、皮膚→脊髄→脳への情報が伝達されている過程を経ているんです。


痛みを和らげる側坐核とは?

慢性痛の患者さんの多くは、脳にある「側坐核」が痛みの原因になっている可能性があると言われています。

側坐核とは、「やる気スイッチ」とも言われ、感情や意欲の維持に深く関係しています。

側坐核は、痛みの信号が脳に伝達されたあと、痛みを和らげる物質を放出する仕組みに関係しています。(痛みを抑える役割)

側坐核の活動量が低下すると、痛みを抑える能力が低下すると言われています。

他にもこんな研究結果があります。

慢性痛の患者さんの脳の血流量が健常者に比べ著しく低下している

このように、脳にある側坐核の活動量低下や脳の血流量が低下は慢性痛の原因の一つと考えられているのです。


側坐核はやる気スイッチ

側坐核は「意欲」や「やる気」と関わっており、側坐核は行動することで機能し始めます。

脳は基本的に変化して動きますが、何もしていない状態では脳の機能が低下し、意欲は起きないと言います。

側坐核はズーニンの法則(初動4分の法則)と関連しており、行動開始後の最初の4分間で側坐核が機能すると言われている。

ズーニンの法則とは、「物事に取り掛かる時は、最初の4分間を頑張るとその後もうまくいく」というものです。

人間は何か作業に取り掛かることで脳内でドーパミンが分泌されやる気や意欲が出てきます。

例えば良く子供が言う「やる気がでないから勉強できない」これは間違っていて「勉強しないからやる気が出てこない」なんです。

まとめると、、、

やる気スイッチを入れるためには行動することが大切→行動することにより側坐核の働きが良くなり意欲ややる気が湧く→痛みを抑える能力が高まる

ということです。逆に行動を起こさなければ意欲ややる気も出ず、痛みを抑える力が低下するのです。


側坐核の機能を高める3ステップ

側坐核の機能を高めるには行動が大切ということがわかったところで、実際にどのように高めていくかをお伝えしていきます。

STEP1 痛みを強める考え方や行動の癖を知る

私は多くの慢性痛のある方をみてきて以下のような傾向があると思っています。

✔️「痛い」「しびれる」といったネガティブな言葉を何度も口にする 

✔️自宅内にいることが多く、他者との交流も少ない

✔️「痛い」=「何もできない」と思い込んでいる

✔️いくつもの病院を受診し検査を何度も行う

✔️薬を飲みすぎる、薬を全く飲まない

✔️他者からのアドバイスを素直に聞き入れることができない

このように慢性痛の方は考え方や行動の癖に問題のある事がよく見られます。

まずは自分の考えや行動について知るからはじめましょう。

STEP2 達成するための目標をつくる

自分が達成したい目標を設定し、それに向けて小さな目標をつくりましょう。

一つずつ達成感を味わうことで側坐核が機能しやる気や意欲が湧いてきます。痛みを抑える機能も高まりやすくなります。

STEP3 第一歩を踏み出す

達成感とは、何か行動を起こした結果として得られる感情です。

うれしい、やった、できたと感じられる達成感を味わいましょう。そのためには行動が必要です。

なぜなら行動を起こす事でやる気や意欲を高め、痛みを抑える機能が高まるからです。

自分自身が好きな事、やってみたい事、親しい友達に会う、家族と出かけるなどの行動を起こすといいでしょう。

痛くて出来ないと思っている方もまずは小さな一歩を踏み出しましょう。

STEP1〜STEP3を踏まえて例を参考に達成感を味わう方法を考えていきましょう。

例 A子さん

3ヶ月以上腰の痛みで悩んでいる。4カ所の病院で検査を受けても検査に異常なし。

薬はだされているけど薬が嫌いだからほとんど飲んでいない。

家に引きこもる事が増えた事で、趣味のバレーや友人との交流する機会がなくなった。

×悪い考え方

次の病院を探そう。一生痛みと付き合っていかないといけないのだろうか?このまま腰痛がひどくなって寝たきりになる。

◯良い考え方

どこで検査しても異常がないのだからこれは脳が原因の一つかもしれない。まずは自分のできる行動をしてみよう。

×悪い考え方

頑張って外出したのにもっと痛くなっちゃった。やっぱり外出はできない

◯良い考え方

今日は痛みが出たけど外の空気が吸えたし綺麗な景色が見れてよかった。まずは家周りの散歩からはじめよう。

このような良い考え方をすることで成功体験を得られます。成功体験を積み重ねる事は慢性痛を解消するために必要不可欠です。

ただ、一人で目標を設定し実践していくのが難しい場合が多いので専門家に相談することをおすすめします。


まとめ

  • 3ヶ月以上続く痛みを慢性痛という
  • 痛みを和らげるためには思考を修正し行動を変えていく必要がある
  • 「やる気スイッチ」である側坐核を働かせるにはズーニンの法則を利用する
  • STEP1〜3を実践する事が慢性痛を抜け出す1歩となる
  • にし予防整体院は慢性痛の方のサポートもしている

今回は痛みと脳の関係について解説をしました。痛みと脳が関係している事がおわかりいただけたと思います。

ただ、全てが脳の問題という事ではありません。もしかしたら、痛みの原因が脳以外にある場合もあります。

慢性痛でお悩みの方は病院で検査をした上で、今回お伝えした内容を実践してみてください。

慢性痛でお悩みの方は、一度当院にご相談ください。

その他、予防に関する記事も投稿していますので気になる方はご覧になってください。


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